音楽系女子のコン活事情

クラシック音楽に興味はあったけど、機会がなかったあなたへ。【コン活(=コンサート鑑賞活動】おすすめします

私は「クラシック音楽」のオタクではありません。

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昨日の記事の続きです!

 

classic-qupid.hatenablog.com

 


これだけはどうしても言っておかなければいけない、というもの。

 

鷲尾さんの好きとぼくの好きとではあまりにも次元が違うので一緒にするのは失礼ですが

 

そう思って頂きやすい仕事をしているわけですが、

私、クラシック音楽、そこまでオタクではありませんのです。

 

特殊な職業ゆえ、今までに仕事をしている理由を他人に500回以上話してきましたが、

「クラシック音楽が好き」とは、一度も言ったことがないんです。じつは。

 

「グラナドスの演奏会用アレグロが好き」とか、

「ロマン派のピアノ小品が好き」とか、

「クラシック音楽を愛し、業界で頑張ろうとしている人たちが好き」

とはよく言っているんですが。 

 

毎日ぶらあぼのwebをチェックして、海外のサイトまで読んで、音楽雑誌を隅から隅まで読み、OTTAVAを一日中流し、定期公演の良し悪しをわくわくしながらツイートして…。

どれもやってないです…。

 

いや、こんな仕事してるからやらなきゃいけないです。業界のトレンド押さえなきゃ生き残れないし。

でも、嬉々としてはしてないです。"やらなきゃいけない"です。仕事です。

 

ぶっちゃけてしまうと、今までどうしてもピアノ曲やピアニストと接する機会ばかり多かったので、

仕事上の守備範囲は置いておいて、自身が心から興味のあるジャンルって

主にピアノ曲(またはピアノが入っている曲)だけなんですよね。

 

そう、これね、仕事に支障が出そうだったので今まで黙っていましたが、

特にオーケストラに興味が持てないんです。今のところ、全然。

 

興味が持てないから知識も入ってこないし、どこの定期会員になったこともないし、

(あ、京響のサウンドは好きです。なんとなくなんですけど。)

だから私より詳しい愛好家なんて同世代でもヒャクマンといます。

活動当初はその事実に絶望したりもしました。

 

最初は頑張りました。「音大卒だから、なんでもたくさん知っていなければならない!百科事典みたいに!」って。

「池上彰さんのように博学なクラシック音楽ソムリエに、一秒でも早くならなきゃー!!」って。

 

すぐにはなれません!!ムリ!!!

少なくとも、23歳時点では。

5年ほどもがいて、ようやく認めることができました。

 

クラシック音楽のセカイって、大きな海すぎて。

大きな海だからこそ、浅瀬でちゃぷちゃぷ楽しんだっていいし、船に乗ってばびゅんと進むのだっていいし、シュノーケリングしたっていいし。

と私は思っているんですが。

「潜ることだけが海を正しく知り、愛する方法である!」と、言われすぎてる気がするんですよね。

 

作曲家のことを知り、作品をたくさん知り、曲を解析し、隠された意味を読み解いて、

それを頭に叩き込んだ人だけが「正しい」聴き手なのだ!みたいな。

特にオーケストラは知らないと、クラシック音楽ファンって名乗っちゃダメでしょ!!っていう空気。

 

わたし、いやなんですよぉ~~~~。

もうちょっとフィーリングで楽しんだっていいじゃないですか~~~。

あのメロディーラインがたまらんっ!

あのティンパニのドンドンドンドンが心臓にくる!好きすぎる!

みたいな、もっと野性的な「スキ!」をクラシック音楽に求めたっていいじゃないですか~~~~。

 

って、心の中でダダをこねているリトルワシオのためにも、

「そういう楽しみ方もあるよね」と気楽に思える人が増えてほしくて、

ブログでは、自由気ままに、批判や嘲笑を恐れず発言します。

 

いやね、もちろん、オーケストラ関係のお仕事頂いたら全力で頑張りますし、頑張ってますよ!!

仕事は仕事。自分は自分。

自分の気持ちに嘘をついても仕方ないかなって思ったので、もうさらけだすことにしました。

仕事しているうちに、聴くコツを掴んで、ハマっていくかもしれないし。

 

だから、「普段クラシック音楽と親しんでいない人たち」の気持ちが痛いほど分かるんです。だってわかんないんだもん。

 

あー、でも、オーケストラのメンバーに知り合いや友人がいると

一気に興味や親近感が増します。

これは前回の「友達になればいい」発言の根拠ですね。

 

 

もう一度言いましょう。

クラシック音楽は、特別なものなんかじゃないです。

歴史が積み重なり、スゴイモノになってるだけです。

 

鳴らされた瞬間から消えゆく音楽が、歌い継がれ弾き継がれ200年以上も生き残ってきたのだから、

そのすごさは、(パッと聞きわからなくても)とりあえず認めるしかない。

だって、何億という人に評価されてきたってことでしょう?食べログ満点5つ星みたいなものですよ。妖気すら漂います。

 

そう、みんなが最高評価なんてあり得ないってわかるじゃないですか。

ベートーヴェンの第九だって、バッハのマタイ受難曲だって。

今では手放しで大絶賛されていますが、出てきたときはそれこそ、すさまじい賛否が飛び交ったはずです。

 

時が過ぎたので、著名な人の評論以外は消え去ってしまったけれど、

サロンのなかでも「ベートーヴェンの第九ってほんと糞」とか、「あんな旋律、半年経てばみんな忘れてるわw」とか言ってた人はたくさんいたわけです。おそらくね。

証拠がないから証明はできないけど。

 

だから、もっと自由に、ね?

でっかいクラシック音楽の海から、お気に入りの貝殻を拾いあつめて、

自分だけの宝物にしましょうよ。

 

「エライ学者さんには駄作って言われているけど、私は好きなんだからそれでいいじゃないーーー!」 

という、人とズレる感性を大切にして、生きていきましょう。生きていきます。

 

いじょう、鷲尾仁美の主張でした。

反論、どんとこい。

 

コメントありがとうございました!