「いい天気なのに気持ちが沈むとき、あの人を思い出しながら」(クラシック妄想えんむすび)
カラリと晴れた 初夏のいちにち
眩しいほどの おひさま
木陰のテラス席に座る
この季節 なんて過ごしやすいんだろう
なのに 心が曇っているのは
あなたが 隣にいないから
今日 会えるはずだったんだけど…
忙しいもんね
しょうがないね
家も近くないし
うん 分かってる
物わかりのいい彼女 演じています
テラス席で つんと澄まして
カフェオレ飲んで 文庫本をめくる
白いワンピース つばの広い帽子
桜色に染まった 指先
はあ
おしゃれしたんだけどなぁ
あなたに見せたくて
会いたいよ…
会いたかったよ…
初夏の木陰を想起する、心地の良い涼やかさに
拭いされない哀しみをたたえたこの曲を。
J.S.バッハ / フルート・ソナタ BWV1031より 第2楽章 シチリアーノ
J.S.Bach / Flute Sonata BWV 1031 Siciliano
◎聴くのにおすすめのシチュエーション
いい天気なのに気持ちが沈むとき、あの人を思い出しながら
◎この曲をおすすめしたい人
・彼氏が忙しくて連休中も会えなかった女の子
・いい天気なのがむしろ切なさを倍増させてると思う人
・会いたい大切な人に会えないあなたへ
「シチリアーノ」とタイトルがついている曲は
どの作曲家も大抵こんな曲調で作ってるので
シチリアーノにピンときた方は、ぜひどんどん他の作品も聴いてみてくださいね。
涼しくも切ない旋律に酔いしれましょう…。