花園magazine『ときめきのクリスマス・クラシック!』寄稿
今年初めに浮かれ気分で初寄稿させていただいた花園magazineも、
ありがたいことに3回目のチャンスを頂くことができました!
【Music】ときめきのクリスマス・クラシック!(by鷲尾仁美) | 花園magazine
クリスマスも近いということで、
クリスマスイヴが物語の舞台である『くるみ割り人形』の魅力と、
王子様にかけてクラシック音楽界で「王子」と呼ばれている方をpick upしました。
せっかくなので、私が最後に王子として挙げたフランティシェク・ヤーノシュカのことを
この記事で追記したいと思います。
(見た目じゃない!って、オチをつけようとしてなかなか酷いことを言ってしまってますね。ちょっとぽっちゃりさんだけどカッコイイと思います、すみませんヤーノシュカさん)
フランティシェク・ヤーノシュカを知ったのは、
私が愛してやまないヴァイオリニスト、ロビー・ラカトシュのライブ映像を観たのがきっかけです。
ロビー・ラカトシュは、ロマヴァイオリンの名手。
クラシック音楽とは少し畑が違いますが、彼が率いるロビー・ラカトシュ・アンサンブルの演奏するブラームスのハンガリー舞曲第5番は、即興が縦横無尽に飛び交い、まさに血沸き肉躍る民族音楽となっていて最高にかっこいいです!
動画貼りましたのでどうぞどうぞどうぞ。
Hungarian dance no.5 Roby Lakatos & ensemble ...
ロビー・ラカトシュのことを語るのはまた別の機会にするとして。
先ほど貼った動画で、ピアノを弾いているのがまさしくフランティシェク・ヤーノシュカです。 現在はアンサンブルメンバーを脱退しているようですが…。
ヤーノシュカ氏の魅力は、私はなんといってもその即興力にあると思います。
次から次へと溢れ出る複雑かつおしゃれな和音、羽ばたくアルペジオ、そしてステンドグラスのように煌めく思いつきのメロディたち。
底なしの宝箱のように次から次へと出てくる音楽に、音大でピアノを専攻していた者としてとても憧れています。
今年ヤーノシュカ氏は『ザ・フィルハーモニクス』の一員として来日公演を果たしたので、念願かなって彼のパフォーマンスを目の当たりにすることが出来ました。
ベルリンフィルとウィーンフィルから集った世界最高峰の演奏家たちの気高い音楽に、ヤーノシュカ兄弟(そう、ヴァイオリニストの弟がいるのです)のロマ要素がハイブリッドし、私が涙の出るほど求めていた"極限まで洗練されたカオス"が生まれ、思わず踊りだしそうになりました。(空気を読んで踊りませんでした。)
はやく再来日しないかなと首を長くして待っています。今度は踊ってもいい場所で演奏してほしいなぁ…野外とか…。
The Philharmonics - Hora di Mars (The Clock ...
ほんと超カッコイイ。
個人的には、フランティシェク・ヤーノシュカだけじゃなく
日本人でも何人か「王子♡」と思う演奏家はいらっしゃるんですけど、書けませんでした…。
恥ずかしいですし、本人に伝わってしまったら気まずいですので、そっと心の中に留めておくことにします♡はい♡