音楽系女子のコン活事情

クラシック音楽に興味はあったけど、機会がなかったあなたへ。【コン活(=コンサート鑑賞活動】おすすめします

東京大学音楽部管弦楽団に在籍するJDと、ごはんに行ってきた。

ふざけたタイトルですみません。ナンパ記事ではないです。笑

 

Twitterで、4年ほど前からずっと相互フォローだったにも関わらず、

一度もお会いしたことがなかった @korominlife_07 ちゃんと

このたびご縁があって、お食事をしてきました♪

 

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(お気に入りのcaffe Michelangeloにて)

 

彼女は現役大学生。

桐朋学園の「子供のための音楽教室」という、

桐朋に入学するための予備校(!)のようなところで

ずっとヴァイオリンを習っていたのに、

進学先は東京大学…という、頭の構造がとても気になってしまう人です。文武両道ならぬ、文ヴァイ両道。すごい。

 

彼女が大学で所属しているのは、東京大学音楽部管弦楽団(http://www.ut-orch.com/)。1stヴァイオリンポジションで演奏しているそうです。

「同世代の聴衆が、同世代の演奏家を応援する社会にしたい」と願う私が、

クラシック音楽をもっともアプローチしたいと思っている20代前半に、ドンピシャで届けられるであろう場所にいる団体。

「大学オケ」という存在にとても興味を持っていた私にとって、

興味深い話をたくさん聴くことができました!

 

まず、東京大学音楽学部管弦楽団(通称「東大オケ」)とは。

1920年に発足した歴史あるオーケストラで、団員は初心者も受け付けているといいます。年によっては、初心者の比率が高くなることもあるとか。

そんな門戸の広い東大オケの公演は、「五月祭」と「駒場祭」という、ふたつの東大の学祭で聴くことができます。

 

学祭公演のほかにも年に一度の定期公演があり、毎年夏には「サマーコンサート」と称したツアーを行って、地方都市をめぐるそうです。

サマーコンサートを行った際には、地域の小学校や中学校にお邪魔し、オーケストラに気軽に触れてもらうために「音楽教室」を開いているとのこと。

 

さまざまな人へ音楽を届けるべく、積極的に活動を行っていて素晴らしすぎます。

(ほかの大学オケも、そういうことをしているのかな…?)

 

過去の定期演奏を収録したCDも聴かせていただいたのですが、

スピーカー越しでも、すごく熱気が伝わってくる…!!

 

フォルテに一体感があって、木管ソロも綺麗な響き。弦楽器ものびのび歌っている。

そして団員ひとりひとりが、真摯に楽譜と向き合ってきたのだろうなと感じさせる、

熱くも理知的なサウンドを感じました。

 

聴きくらべとかあまりしたことがないので、こういう表現をするのもアレですが、

これはオーケストラ愛好家が聴いても、かなりニコニコしてしまうクオリティなのではないでしょうか…?

それが1000円ちょっとで聴けてしまうなんて、なんて今まで勿体ないことをしていたんだろう…。

 

はい、そろそろ聴きたくなってきたみなさん、お待たせさまです。

今年の夏もこれから、サマーコンサートがはじまるそうですよ。

 

http://www.ut-orch.com/summer2015/chirashi.jpg

 

【東京大学音楽部管弦楽団サマーコンサート2015】
*横浜公演
7/20(月・祝) 12:30開場 13:30開演
@横浜みなとみらいホール 大ホール

*東京公演
8/7(金) 18:00開場 19:00開演
@東京芸術劇場 コンサートホール

*宇都宮公演
8/14(金) 18:00開場 18:30開演
@宇都宮市文化会館 大ホール

*北海道公演
8/16(日) 12:30開場 13:00開演
@札幌コンサートホールKitara 大ホール

*指揮
三石精一(当団終身正指揮者)

*曲目
モーツァルト /「魔笛」序曲
R.シュトラウス / 交響詩「ドン・ファン」
ブラームス / 交響曲第2番 二長調

*チケット
【東京、神奈川】 S席 1,500円、A席 1,000円(全席指定)
【宇都宮、北海道】1,000円(全席自由)

 

ところで、東大オケのプログラム、凄いんです。

1曲1曲、譜例まで載せた詳細な解説を、学生が自ら書いています。

曲への愛と、「伝えたい!」という想いに溢れた字面に圧倒されました。

今年の公演プログラムにも期待しています…!♡


気になったかた、自分の地元があったかたは

ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

私も東京公演にお邪魔する予定です~!

 

 

おわりに

 

前に私は、ブログで「オーケストラに興味が持てない」と書きました。

ここで言う「オーケストラ」は、主に有名海外オケなど「愛好家たちが大絶賛し、首を長くして来日を待つオーケストラ」のことなんです。

聴き手である自分自身が、オーケストラに対して「演奏へのコダワリ」を特に持っていないため、

どうしても人で見てしまうというか、「誰が関わっているか」に、かなり興味を左右されてしまいます。


そして、私のこの考えは、たくさんの「クラシック音楽と接点がない人」に共通しているとも思うんです。

 

彼女が所属している東京大学音楽部管弦楽団は、総合大学の「大学オケ」であり、

音大のそれより門戸が開かれているように感じます。

(総合大学なので、メンバーひとりひとりが様々な興味関心を持つ人と交流しやすいように感じるので)


よりたくさんの「接点のない人」の関心を惹き、クラシック音楽の世界へといざなう活動をされている(そしてすることができる)、もっとも身近な音楽団体なのではないかな、と。


かねてより、全国にある大学オケのことをもっとブログでもフューチャーしたいと思っていたので、こうして今回接点が持てたこと、とても嬉しかったです。

音楽大学、総合大学問わず、いろんな大学オケを知りたいなと思っています。

しかし、たくさんありすぎて、絞るのも一苦労…。

 

この記事を読んでくださった、現役メンバーのかた!(OB&OGさんでも!)

ぜひ、立候補&推薦をお待ちしています!優先的に駆けつけさせていただきます。笑